ご挨拶 GREETING

日本のど真ん中で、 風車設備保守のノウハウを体系的に習得できる学校を作りたい

風力発電設備の電気及び機械保守は特殊性・専門性・特異性が高く、既存の一般作業員ではとても対応できません。さらに、電気のみならず建設・土木・機械・消防・高所作業・解体・重量物据付運搬など多様なプロセスと広範囲な業種が混在一体となって事業が成立しています。

しかし現在、風車設備保守を習得できるトレーニング場がこの中部地方にはなく、今後急激に風車が建設される中、風車設備保守に必要不可欠な専門資格を取得できる専門機関の存在が求められていました。

我々、一般社団法人セントラルウインドアカデミー(略称CWA)は風車設備保守の安全教育基準を定めたGWO(欧米の風車メーカーが中心となって共同で設立した非営利組織 / The Global Wind Organization)と風車ブレード点検に必要な産業用ロープアクセス資格であるIRATA資格を取得可能な「GWOが認証した東海・北陸・近畿地区で唯一の専門機関」を日本のど真ん中に設立します。

つまり、地の利がある日本のど真ん中で風車設備保守に必要不可欠な資格を取得しやすく、多種多様な業者が風車O&M市場に積極的に参入できる環境つくりに貢献します。

※2023年10月13日、日本風力発電協会JWPAがデンマークGWO本部との間で人材育成面で今後連携する覚書を交わし、これにより風力発電事業においてGWO取得を推奨する機運が高まり、GWO取得義務化が促進され、GWOが日本において急速に浸透する可能性が高まっていくと予想できます。

日本のど真ん中で、 再生可能エネルギー事業を支える人材を育成したい

日本政府は「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、いわゆる【2050年カーボンニュートラル】の実現を目指すこと」を宣言しました。

第6次エネルギー基本計画に従って今後風力発電所が建設される台数を予測すると2030年には15,000基前後の保有数となり必要保守要員は約5,000名になることが予想されます。

さらに風車の寿命は15年~20年と言われ、2050年までに解体・リプレイスする台数を加味すると予想を遥かに上回る風車を建設することになります。

現在、国産風車メーカーが1社もなくなり、今後建設が予定される風車は全て海外製となることは避けられない状況ですが、長期稼働率保証(略称LTSA)を掛けられた海外メーカーは日本の作業員に対してGWO取得を強く求めてくることは必須です。

つまり、このままでは日本には優秀で実績のある、風車保守専門の有資格者が圧倒的に足りなくなる可能性が大きいのです。

日本のど真ん中で、 電力の地産地消・自主独立・一気通貫をめざしたい

2021年4月第6次エネルギー基本方針「2030年度の温室効果ガス排出46%削減(2013年度比)、さらに50%削減の高みを目指す」という政策が示されました。

また、世界の潮流として今後グローバル市場で生産・販売される商品は再生エネルギーで製造されないと世界市場では販売できなくなると言われています。

さらに、このまま温室効果ガスが増えると地球環境悪化に歯止めがかからず「人類滅亡の危機」とさえ言われています。

つまり、風力発電設備を増やし、守ることは地域産業・経済・地球環境保護にも大きく貢献することになるのです。

日本のど真ん中で、 産業・経済・地域雇用の下支えがしたい

CWAは国をはじめとする行政機関とも連携を図り、日本の再生可能エネルギー特に風力発電設保守人員確保に貢献し、ひいては日本のど真ん中である東海・北陸・近畿圏に建設される風車メンテナンスにおける作業安全標準を確立させて高い作業品質を提供します。

また、日本のど真ん中において地域雇用を促進し、地域経済や産業育成の起爆剤となり、優秀な風車保守人員の確保にも貢献します。

さらに、国産風車メーカーの撤退で失われた風車関連産業基盤を再生させることで国内サプライチェーンをもう一度再構築・内製化を図ることで今後爆発的に進む再生エネルギー関連事業の国産化をめざします。

つまり、日本の再生可能エネルギーは日本人の手で死守するという事です。

一般社団法人
セントラルウインドアカデミー

代表理事 川合 淳